蓄電池の大容量モデルの選び方を解説するアイキャッチ画像

4人家族の1日の電気使用量は、13kWh前後が目安とされています。

停電中もこれに近い暮らしを続けようとすると、蓄電池は10kWh以上の大容量クラスが視野に入ります。

ただ容量を上げるほど価格も上がるので、どこで線を引くかが悩みどころです。

この記事では家族人数と停電時に動かす家電から、必要な容量と方式を決める手順をまとめました。

質問者

大は小を兼ねるで、とりあえず大きめを買えばいいのでは?

回答者

それが一番もったいないパターンなんです。

容量は「余らせない」ことが節約になります。

結論|大容量は10kWh以上。容量→負荷方式→出力の順で決める

容量・負荷方式・出力の順に決める流れを示した図解
この記事の結論

大容量と呼ばれるのは10kWh以上のクラスで、4人家族なら10〜15kWhが最初の検討ラインになります。

停電中もエアコンやIHまで使いたいなら全負荷型、費用を抑えて冷蔵庫と照明を守れれば十分なら特定負荷型です。

容量だけ大きくしても出力が足りないと家電が同時に動かないので、5.5kW以上の出力があるかを必ずセットで確認してください。

1
ソーラーパートナーズ(蓄電池)
  • 初期費用: 見積もり無料
  • 全国600社以上の厳選した自社施工会社のネットワークから紹介
  • 独自の施工基準を加盟店に義務づけ無料工事完了保証が付く
  • 見積もり相談の実績が豊富で利用は無料
無料で見積もりを取る
2
エコ×エネの相談窓口
  • 初期費用: 一括見積もり無料
  • 最大4社の販売施工店から見積もりを比較でき完全無料
  • 約60秒の入力で見積もり依頼ができ24時間受付に対応
  • 評判の悪い加盟店を契約解除できる独自制度を設けている
無料で一括見積もり
3
タイナビ蓄電池
  • 初期費用: 一括見積もり無料
  • 最大5社から一括見積もりを取得して価格・条件を比較できる
  • 全国の優良販売施工店を厳選して紹介している
  • 47都道府県の補助金情報を掲載しており利用は完全無料
無料で一括見積もり

容量・負荷方式・出力。

この3つをこの順番で決めると、見積もりを見比べるときに迷いません。

逆に「何kWhがいいですか」だけを業者に聞くと、話がメーカー名の比較にすり替わってしまいがちです。

回答者

太陽光がない家でも、夜間の安い電気をためて昼に使う運用なら大容量は十分に効きます。

先に決めるべきは製品ではなく、わが家が停電中にどこまで普段どおり暮らしたいかという条件のほうなんですよね。

先に決める3つの条件
  • 1日に何kWh使っているか(検針票の月間使用量÷30)
  • 停電時に家中を使いたいか、数回路で足りるか
  • 太陽光を今から載せるか、すでに載っているか
質問者

検針票、たしか捨てちゃったかも……。

回答者

電力会社のWebページやアプリで過去1年分を見られますよ。

まずはそこからです。

そもそも「大容量」は何kWhから?標準容量との線引き

家庭用蓄電池の世界では、10kWh以上を大容量と呼ぶのが一般的です。

5〜10kWhが標準容量で、そこから上が大容量というイメージですね。

ちなみに業務用となると10kWhから500kWhを超えるものまであり、家庭用とは桁が違います。

回答者

業務用の記事を読んで「20kWhは小さい」と誤解する人が結構います。

家庭用の話かどうかは最初に確認を。

実際に使えるのはカタログ値の7〜8割

定格容量と実効容量の差を示した比較図

ここは見積書を読むときに一番つまずくポイントかもしれません。

カタログに書かれている定格容量と、実際に取り出せる実効容量は別物です。

電池を守るために放電できる下限が決められているので、実効容量は定格の70〜90%程度に収まります。

たとえばオムロンの13.0kWhモデルは実効容量11.6kWh、京セラの11.4kWhモデルは実効容量10.1kWhとされています。

1〜2割は目減りする前提で、カタログ値の7〜8割で計算しておくと現実的です。

注意
「13kWhあるから1日分まかなえる」と考えると、実際は11kWh前後しか使えず足りなくなることがあります。見積書に実効容量の記載がなければ、その場で確認しておきましょう。
10kWh〜 大容量の目安
70〜90% 実効容量の割合
13kWh 4人家族の1日の使用量
質問者

カタログの数字がそのまま使えるわけじゃないんですね。

わが家に必要な容量の出し方|1日の使用量から逆算する

容量選びの出発点は、メーカー比較ではありません。

わが家が1日に何kWh使っているかを知るところからです。

検針票や電力会社のアプリで直近1年の月間使用量を確認し、30で割れば1日あたりの目安が出ます。

1

1日の使用量を出す

月間使用量を30で割ります。

4人家族の戸建てなら1日10〜13kWh前後になることが多いようです。

2

停電時にどこまで動かすかを決める

冷蔵庫と照明だけでいいのか、エアコンや給湯まで動かしたいのか。

ここで必要な容量が倍近く変わります。

3

実効容量で割り戻す

必要kWhをカタログ値の0.7〜0.8で割ると、探すべき定格容量が出ます。

10kWh必要なら定格12.5〜14kWhが目安です。

4

太陽光の発電容量と突き合わせる

太陽光が4kW程度なら、10kWhを超える蓄電池を入れても満充電にできない日が増えます。

発電量とのバランスも見ておきましょう。

世帯人数別の1日の電気使用量めやす

目安として公開されている数字を並べると、こんな具合です。

世帯人数戸建ての目安集合住宅の目安
1人約6.1kWh約6.2kWh
2人約10.5kWh約9.0kWh
3人約12.2kWh約10.4kWh
4人約13.1kWh約10.5kWh

あくまで平均なので、オール電化や在宅勤務の家庭はここより多くなります。

質問者

うちはオール電化なので、表より多めに見ておいたほうがよさそうです。

逆に共働きで日中ほぼ不在なら、平均を下回ることも珍しくありません。

停電時に「どこまで動かすか」で必要量が変わる

停電時に動かす家電の範囲別に必要な電力量を示した図解

1日13kWh使っている家でも、停電中に13kWh必要とは限らないんですよね。

4人家族の戸建てで、夜間に使う分はおよそ4〜6kWhとされています。

冷蔵庫・照明・通信機器だけに絞れば、この範囲でかなり長く持つんですよね。

一方でエアコンやIHクッキングヒーターまで動かすなら、話は一気に変わります。

具体例

4人家族・1日13kWhの戸建てで考えてみましょう。

冷蔵庫・照明・テレビ・スマホ充電といった最低限プラスαなら、20kWhクラスで1〜2日程度は持つとされています。

「1日分をまるごとカバーしたい」なら実効13kWh以上、つまり定格16〜17kWhクラスが射程に入ってきますね。

「最低限のライフラインだけ2日」なら、実効10kWh前後でも設計できます。

質問者

同じ4人家族でも、答えが10kWhにも17kWhにもなるんですね。

回答者

そうなんです。

だから最初に「停電中にエアコンを使うか」を決めてしまうのが早いですよ。

太陽光の容量とのバランスも見ておく

太陽光の容量に対して蓄電池が大きすぎる状態を示した図解

意外と見落とされるのが、太陽光の発電容量とのマッチングです。

載せている太陽光が4kW程度だと、10kWhを超える蓄電池は晴れた日でも満充電まで届かないことがあります。

満充電にならない容量分は、そのまま初期費用の払い損になってしまいます。

これから太陽光も一緒に載せるなら、パネル容量と蓄電池容量をセットで提案してもらうのが確実です。

回答者

「この容量にした理由」を業者が説明できるかどうかが、いい提案かの分かれ目だと思っています。

そもそも何kWhを基準に考えればいいか整理したい方は、容量の決め方だけをまとめた記事もあります。

\ 容量が決まったら価格を確かめる / 見積もり比較サービスを見る

容量帯別|10〜15kWh・15〜20kWh・20kWh超はどんな家庭向き?

同じ「大容量」でも、10kWhと20kWhでは価格も設置スペースも別物です。

まずは全体像を1枚で。

容量帯向いている家庭・施設価格イメージ(工事費込み)
10〜15kWh標準的な4人家族/停電は最低限の備えで良い家庭約115〜270万円前後
15〜20kWhオール電化・在宅時間が長い/停電時も家中を広く使いたい家庭約170〜350万円前後
20kWh超2〜3日レベルの停電対策/小規模事業所・施設のBCP対策約300万円台後半〜

† 公式サイトに料金表の掲載なし、調査による参考値

10〜15kWh|標準的な4人家族の基準線

迷ったらまずここを基準に考えると、話が進みやすいと思います。

冷暖房が必要な季節でも、夜間の家庭内の電力使用はおおむね賄える容量帯です。

災害時も冷蔵庫や照明といった最低限の生活を2〜3日続けられるだけの電力は確保できるはずです。

公式サイトに料金表の掲載がない製品が多く、調査した範囲では115万〜270万円前後が目安とされています。

回答者

同じ容量帯でも幅が150万円近くあります。

だから相見積もりの効果が大きいんです。

15〜20kWh|オール電化・在宅時間が長い家庭向け

電気使用量が多いオール電化住宅や、長時間の停電に備えたい家庭に向きます。

このクラスなら停電時でも冷蔵庫・IHクッキングヒーター・エアコンといった家電を家中で使えるのが強みですね。

調査した範囲では170万〜350万円程度が目安で、2026年の集計では平均容量12.25kWhで本体+工事費(税込)の平均が210.1万円とされています。

電力の自給自足を目指す家庭や、EVへの充電も視野に入れている場合に効いてくる容量帯ですね。

質問者

EVはまだ持っていませんが、将来を見て大きめにすべきでしょうか。

20kWh超|2〜3日の停電対策と施設のBCP

ここまで来ると、家庭というより二世帯住宅や小規模事業所の領域に入ります。

停電時にほぼ日常と変わらない生活を送れるのが最大のメリットです。

EVへの充電と家庭への給電を同時に行う双方向利用もできます。

ただし金額の幅が特に大きい容量帯なので、複数社の見積もりを取らないと適正価格が見えません

回答者

20kWh超は「停電時も普段どおり」を本気で狙う人向け。

1〜2人暮らしだとまず持て余します。

10kWhちょうどのクラスで足りるかを知りたい方は、こちらも参考にどうぞ。

負荷方式の選び方|全負荷型と特定負荷型はどちらが正解か

全負荷型と特定負荷型で給電される範囲の違いを示した図解

停電したときに家のどこで電気が使えるかを決めるのが、この負荷方式です。

容量を決めたら次に触るのがここ、という順番になります。

全負荷型|家中のコンセントが生きる

分電盤のすべての回路に電気を送れるタイプです。

停電中も家中のコンセントがそのまま使えます。

200V対応のものならエアコン・IHクッキングヒーター・エコキュートも動かせるので、真夏や真冬の停電でも安心感が違います。

小さなお子さんや高齢のご家族がいる家庭では、こちらを選ぶ人が増えているようです。

回答者

真夏の停電でエアコンが止まる。

ここを許容できるかどうかが分かれ目になります。

メリット
  • 停電中も家中のコンセントが使える
  • 200V対応ならエアコン・IH・エコキュートも動かせる
  • どの部屋が使えるかを事前に悩まなくて済む
デメリット
  • 特定負荷型より導入コストが高くなる
  • 使える範囲が広いぶん蓄電池の減りも早い
  • トランスユニットなど機器点数が増えやすい

特定負荷型|守る回路を絞って長持ちさせる

あらかじめ選んでおいた2〜4回路だけに給電するタイプです。

冷蔵庫・リビングの照明・通信機器など最小限に絞るぶん、本体価格を抑えられます。

消費電力を限定できるので、蓄えた電気を長持ちさせられるのも利点です。

ただし指定していない寝室や子供部屋では、停電中に電気が使えません。

質問者

どの回路を選ぶかは、契約前に決めるんですか?

迷ったときの判断軸

整理するとシンプルです。

停電時にエアコンやIHなどの200V家電を使いたいなら全負荷型、費用を抑えて最低限のライフラインを確保したいなら特定負荷型を選ぶことになります。

ちなみに長州産業やオムロンのように、特定負荷で導入したあとトランスユニットを足して全負荷へ拡張できる製品もあります。

予算が読めないうちは、この拡張ができるかを聞いておくと後戻りしやすくなりますよ。

質問者

あとから全負荷にできる製品があるのは知りませんでした。

回答者

全部の製品ができるわけではないので、見積もり時に「拡張の可否」として聞いてみてください。

全負荷型と単機能型の違いをもう少し詳しく知りたい場合は、比較記事も用意しています。

システム方式の選び方|単機能・ハイブリッド・トライブリッド

単機能型・ハイブリッド型・トライブリッド型の構成の違いを示した図解

蓄電池は、パワーコンディショナ(電気の直流と交流を変換する機器)の構成で3タイプに分かれます。

ここを間違えると無駄な出費や変換ロスにつながるので、容量と同じくらい早い段階で確認しておきたいところです。

単機能型|今の太陽光をそのまま残せる

蓄電池専用のパワコンを持つタイプです。

いま使っている太陽光のパワコンをそのまま残せるので、すでに太陽光があるお宅の後付けに向いています。

ただし太陽光から交流、蓄電池、また交流と変換を重ねるぶん、数%の変換ロスが出るのが弱点です。

太陽光を設置してまだ数年しか経っていないなら、この方式が素直な選択になります。

回答者

まだ使えるパワコンを捨てて入れ替えるのは、単純にもったいないですからね。

ハイブリッド型|変換ロスが少なく大容量と相性がいい

太陽光と蓄電池を1台のパワコンでまとめて制御するタイプです。

変換ロスが少なく、停電時に太陽光の電気を蓄電池へ直接ためられるのが強みです。

太陽光と同時に導入する場合や、太陽光のパワコンが設置から10年以上経って交換時期を迎えている場合に向いています。

大容量クラスでは、この方式が選ばれることが多いようです。

質問者

ハイブリッドのほうが高いけど効率がいい、という理解で合ってますか。

トライブリッド型|EVまで1台でつなぐ

ハイブリッドにEV用のV2Hを加えた構成です。

太陽光・蓄電池・EVを1台のパワコンで連携させられるので、EVの大きなバッテリーを家庭用の予備電源として使えます

今はEVがなくても、後からV2Hスタンドを追加できる製品を選んでおけば将来に備えられます。

方式を決める前のチェックリスト
  • 太陽光はすでにある?ない?
  • ある場合、パワコンの設置から何年経った?
  • 5年以内にEVへ乗り換える可能性はある?
  • 提案された方式が、その条件と噛み合っている?
質問者

太陽光を8年前に付けたんですが、どっちがいいんでしょう。

回答者

パワコンの交換時期が近いので、ハイブリッド型で一緒に入れ替える提案が来やすい時期ですね。

容量と同じくらい大事な「出力(kW)」と200V対応

蓄電容量と出力の違いをタンクと蛇口で表した図解

ここ、見積もり段階で見落とされがちです。

容量が「ためられる量」だとすれば、出力は同時にどれだけ使えるかを示す数字。

ここが小さいと、いくら大容量でも停電時にエアコンとIHを同時に動かせません。

家庭用の目安は、単相100Vの家電が中心なら2.0〜3.0kWです。

エアコンや電子レンジもまとめて使いたいなら4.0kW以上。

200V対応をうたっていても出力が3.0kVA程度だと、エアコン1台と照明で上限に近づきます。

200VのIHやエコキュートまで想定するなら、5.5kW(5.5kVA)以上を選んでおくと安心です。

実際の製品を見ると、ダイヤゼブラ電機のEIBS7は自立時5.5kVAとされています。

京セラのEnerezza PlusⅡは太陽光と併用したときにパワコン最大6.0kW。

2026年8月に国内発売されたテスラのPowerwall 3は最大9.69kWとされています。

反対にネクストエナジーのiedenchi-Hybridは自立出力3.0kVAなので、大型200V家電の同時使用には向きません。

カタログの容量欄だけを見比べていると、この差に気づかないまま契約してしまいます。

質問者

見積書に出力が書いていない場合はどうすれば……。

ポイント
見積書では「蓄電容量◯kWh」の隣にある「定格出力」「自立出力」の欄を必ず見てください。ここが3.0kVA止まりなら、停電時に動かせる家電はかなり限られます。
回答者

容量はタンクの大きさ、出力は蛇口の太さ。

両方そろって初めて役に立ちます。

大容量にして後悔するパターンと、その回避策

住宅の外壁沿いに設置スペースを確保した様子のイメージ

蓄電池の容量は「大は小を兼ねる」で選ぶものではありません。

必要以上に大きいものを選ぶと、初期費用が跳ね上がるうえに過剰な容量分がそのまま無駄になります。

設置スペースも大きくなるため、限られた敷地では置き場所の確保が難しくなることもあります。

さらに厄介なのが寿命の話です。

蓄電池は充放電回数に寿命があるため、常に満充電に近い状態で使っているとサイクル数を消化しきれないまま年数で寿命を迎えるケースがあります。

つまり使い切れない容量は、お金だけでなく寿命の面でも損になるわけです。

⚠️ 大容量が向かない家庭
  • 1〜2人暮らしで日中ほとんど不在
  • 電気代が月5,000円未満
  • 太陽光の発電容量が4kW程度しかない
  • 設置スペースが2㎡も取れない

蓄電ユニットとパワコンの設置には、一般的に2㎡〜3㎡程度のスペースが必要とされています。

大容量モデルは幅1メートル、重量150kgを超えることもあります。

搬入経路と、放熱・点検のためのすき間まで含めて現地調査してもらうのが確実です。

回答者

図面上は置けても、実際は搬入できないケースがあります。

現地調査は必ず受けてください。

「災害対策だけ」で入れると期待外れになりやすい

導入目的の置き方についても、現場から手厳しい意見が出ています。

災害対策で蓄電池を入れるのはナンセンスですよ。

(中略)蓄電池を導入するとしたら、採算が取れる事が大前提。

災害対策はオマケです。

Yahoo!知恵袋(太陽光・蓄電池業者の回答より)

言い方はきついですが、筋は通っていると思います。

大地震で屋根のパネル・屋外の蓄電池・その間の配線のどれかが壊れれば、システム全体が止まるという指摘です。

普段の電気代削減で採算が合う容量を選び、防災はその上乗せと考えるほうが失敗しにくいと感じています。

質問者

防災目的だけで大容量にするのは危ない、ということですね。

みんなの声|大容量蓄電池のリアルな疑問

実際に検討している人が何で詰まっているのか、質問サイトの投稿をのぞいてみましょう。

Yahoo!知恵袋 より引用
災害に備えて蓄電池を購入したいのですが、たとえばEcoFlowとかほとんどが海外のメーカーで信用できるのかよくわかりません。できるだけ大容量がほしいので価格も高く、どれを選んだらいいのかためらってしまいます。

「大容量ほど高いので失敗が怖い」という感覚は、たぶん多くの人に共通しています。

だからこそ容量を先に固めて、同じ容量帯で複数社の見積もりを並べる進め方が効いてきます。

Yahoo!知恵袋 より引用
親の防災バッグを作るにあたり防災用のモバイルバッテリーや蓄電池を探しています。(中略)おすすめの蓄電池やモバイルバッテリーがありましたら教えてください。高齢なので重くないものがいいです。

この質問には「モバイルバッテリーは半年に一回充電しておかないと完全放電したら二度と使えなくなる」という回答が付いていました。

持ち運べる電源と、分電盤につなぐ据置型の蓄電池は用途がまるで違います。

大容量を検討している時点で、探すべきは前者ではなく後者のほうですね。

質問者

ポータブル電源で代用しようと思ってました……。

回答者

ポータブル電源は0.1〜5kWh程度。

家全体に給電したいなら別ものと考えたほうが早いです。

大容量蓄電池の費用を抑える3つの方法

大容量蓄電池の費用を抑える3つの方法を示した図解

容量と方式が決まったら、次はいくらで入れるかです。

やることは3つしかありません。

1. 国と自治体の補助金を先に確認する

蓄電池の導入を支援する国の「DR補助金」には、2つの計算方法があります。

導入価格の3割か、初期実効容量1kWhあたりの金額か、低いほうが上限60万円まで適用されるとされています。

2026年度は2026年3月24日から12月10日までの公募期間で実施中です。

ただ2025年度は開始から約3ヶ月で予算上限に達して早期終了した実績があるため、検討が固まったら早めに動くほうが無難ですね。

自治体独自の制度もあり、東京都のように蓄電池へ最大130万円、V2Hへ最大100万円という規模の補助を設けている例もあります。

回答者

自治体の制度は国の補助金と併用できる場合もあります。

お住まいの市区町村の窓口も当たってみてください。

注意
補助金は「蓄電池を購入する前」の申し込みが必要な制度が多く、契約後に気づいても間に合いません。また対象は環境共創イニシアチブ(SII)に登録された機器に限られます。最新の要件は必ず公式の公募ページで確認してください。

制度の枠組みそのものは、資源エネルギー庁環境省の情報が一次情報になります。

登録機器の一覧や公募スケジュールは環境共創イニシアチブ(SII)で公開されています。

金額や期限は年度ごとに変わるので、記事の数字ではなく必ず公募要領の現物を見てください。

2. 適正な容量に絞る

結局これが一番効いてきます。

1日の使用量と停電時の目標から必要kWhを出し、そこに実効容量ぶんの余裕を足します。

この手順を踏むだけで、提案された容量が過剰かどうかを自分で判断できるようになりますよ。

質問者

業者の提案をそのまま受けなくていいんですね。

3. 同じ容量帯で複数社の見積もりを並べる

同じメーカー・同じ機種でも、施工会社によって価格が数十万円単位で変わることが珍しくありません。

1社だけの見積もりでは、それが高いのか安いのか判断のしようがないんですよね。

比較するときは本体価格だけでなく、設置工事費・保証内容・アフターサポートまで含めて見てください。

質問者

総額だけ見て決めると、保証で損することもありそうです。

特に20kWh超の容量帯は金額の幅が大きいので、相見積もりの効果が出やすい領域です。

60万円 DR補助金の上限
12/10 2026年度の公募締切
3割 補助率の上限
質問者

見積もりって何社くらい取ればいいですか?

回答者

3社あれば相場の真ん中が見えてきます。

1社だけだと比べようがないので。

\ 相場を知らないまま契約しないために / 無料で使える比較サービスを見る

大容量蓄電池の見積もりはどこで取る?無料で使える比較サービス3社

1
ソーラーパートナーズ(蓄電池)
  • 初期費用: 見積もり無料
  • 全国600社以上の厳選した自社施工会社のネットワークから紹介
  • 独自の施工基準を加盟店に義務づけ無料工事完了保証が付く
  • 見積もり相談の実績が豊富で利用は無料
無料で見積もりを取る
2
エコ×エネの相談窓口
  • 初期費用: 一括見積もり無料
  • 最大4社の販売施工店から見積もりを比較でき完全無料
  • 約60秒の入力で見積もり依頼ができ24時間受付に対応
  • 評判の悪い加盟店を契約解除できる独自制度を設けている
無料で一括見積もり
3
タイナビ蓄電池
  • 初期費用: 一括見積もり無料
  • 最大5社から一括見積もりを取得して価格・条件を比較できる
  • 全国の優良販売施工店を厳選して紹介している
  • 47都道府県の補助金情報を掲載しており利用は完全無料
無料で一括見積もり

どれも見積もりの取得自体は無料で、施工そのものは提携先の会社が担当する形です。

「どの会社に頼むか」より先に、同じ容量・同じ方式で価格を並べるために使うイメージですね。

回答者

比較の軸がバラバラだと、安い高いの判断ができません。

条件を固めてから依頼するのがコツです。

ソーラーパートナーズ(蓄電池)

【1位】
ソーラーパートナーズ(蓄電池)
初期費用見積もり無料
料金形態見積り比較サービスのため利用料は無料(設置費用は各社の見積もりによる)
対応方法Web見積もり(自社施工会社を紹介・通常3社程度)
対応エリア全国
運営会社株式会社ソーラーパートナーズ
加盟施工会社全国600社以上
保証工事完了保証

厳選した自社施工会社から相見積もり。工事完了保証付きで安心の蓄電池比較

株式会社ソーラーパートナーズが運営する蓄電池の見積り比較サイトです。

審査を通過した全国600社以上の自社施工会社ネットワークから相見積もりを取得できます。

独自の施工基準を加盟店に義務づけたうえで、無料の工事完了保証が付くのが他社との違いです。

紹介は通常3社程度なので、比較先を絞りたい人には扱いやすいと思います。

良い点
  • 全国600社以上の厳選した自社施工会社のネットワークから紹介
  • 独自の施工基準を加盟店に義務づけ無料工事完了保証が付く
  • 見積もり相談の実績が豊富で利用は無料
気になる点
  • 見積もり後に施工会社や運営から電話連絡が来ることがある
  • 紹介は通常3社程度で選択肢が限られる場合がある
  • 見積もり仲介のため施工は提携会社が担当する

エコ×エネの相談窓口

【2位】
エコ×エネの相談窓口
初期費用一括見積もり無料
料金形態見積もり比較サービスのため利用は完全無料(設置費用は各社の見積もりによる)
対応方法Web一括見積もり(最大4社)・電話相談
対応エリア全国
運営会社WAVE株式会社
同時見積り最大4社
入力時間約60秒

約60秒の入力で最大4社を無料比較。評判の悪い加盟店は契約解除できる安心の窓口

WAVE株式会社が運営する、主に住宅用蓄電池の一括見積もりサイトです。

約60秒の入力で最大4社の販売施工店から見積もりを比較できます。

24時間受付に対応しているので、日中に電話しづらい人でも動きやすいはず。

評判の悪い加盟店を契約解除できる独自制度を設けている点は、初めて見積もりを取る人には心強い仕組みです。

良い点
  • 最大4社の販売施工店から見積もりを比較でき完全無料
  • 約60秒の入力で見積もり依頼ができ24時間受付に対応
  • 評判の悪い加盟店を契約解除できる独自制度を設けている
気になる点
  • 見積もり後に施工会社から営業連絡が来ることがある
  • 紹介社数は最大4社で地域により限られることがある
  • 見積もり比較サイトのため施工は提携会社が担当する

タイナビ蓄電池

【3位】
タイナビ蓄電池
初期費用一括見積もり無料
料金形態見積もり比較サービスのため利用は完全無料(蓄電池・設置費用は各社の見積もりによる)
対応方法Web一括見積もり(最大5社)
対応エリア全国
運営会社株式会社グッドフェローズ
同時見積り最大5社
対応家庭用・産業用

蓄電池の設置費用を最大5社で無料一括比較。47都道府県の補助金情報も網羅した専門サイト

株式会社グッドフェローズが運営する、家庭用・産業用蓄電池の一括見積り比較サイトです。

全国の優良販売施工店から最大5社の見積もりを無料で比較できます。

比較先の数は今回紹介する3社のなかで最多なので、価格の上下幅を掴みたいときに使いやすいと思います。

47都道府県の補助金情報を掲載しているので、自治体の制度を調べる手間も減らせますよ。

良い点
  • 最大5社から一括見積もりを取得して価格・条件を比較できる
  • 全国の優良販売施工店を厳選して紹介している
  • 47都道府県の補助金情報を掲載しており利用は完全無料
気になる点
  • 見積もり後に施工会社から営業連絡が来る場合がある
  • 見積もり比較サイトのため施工自体は提携会社が行う
  • 地域によって紹介できる会社が限られることがある
質問者

営業電話が来るのはちょっと苦手なんですが……。

回答者

どのサービスも連絡は来ます。

先に「容量◯kWh・全負荷で」と条件を固めておくと話が早く終わりますよ。

メーカー単位でのおすすめを先に押さえておきたい方は、親記事にあたるこちらもどうぞ。

大容量蓄電池のよくある質問

蓄電池の大容量は何kWhからですか?
一般的には10kWh以上を大容量と呼びます。5〜10kWhが標準容量にあたり、そこから上が大容量という線引きです。家庭用・業務用のどちらでもこの基準が使われています。
家庭用蓄電池の最大容量はどのくらいですか?
住宅用として流通しているのは、おおむね17kWh前後までです。実際の製品では長州産業のスマートPVマルチに16.4kWhモデル、京セラのEnerezza PlusⅡに17.1kWhモデルがあります。同型機を2台並べて容量を足す構成もあるため、必要量によってはさらに増やせます。
20kWhの蓄電池でどれくらい電気が使えますか?
4人家族なら1〜2日程度が目安です。1日あたりの電力消費量が約13kWhとされているので、冷蔵庫・照明・テレビ・スマホ充電といった最低限プラスαの家電を1〜2日ほど動かし続けられる計算になります。エアコンやIHを常用すると、この日数はもっと短くなります。
蓄電池は大容量にするとやめたほうがいいと言われるのはなぜですか?
使い切れない容量が初期費用と寿命の両面で無駄になるからです。容量が大きすぎると充放電サイクルを消化しきれず、サイクル数を残したまま年数で寿命を迎えることがあります。電気代が月5,000円未満の家庭や日中不在の1〜2人暮らしでは、費用対効果が合いにくくなります。
業務用の大容量蓄電池は家庭用と何が違いますか?
容量の桁が違います。家庭用が10kWh前後を主流とするのに対し、業務用は10kWhから500kWhを超えるタイプまで幅があります。工場や倉庫のように生産設備や空調で大量に消費する施設が対象なので、適切な容量が読めない場合は専門の事業者に相談するのが確実です。
大容量のポータブル電源では代わりになりませんか?
用途が違うため代わりにはなりません。ポータブル電源は容量が0.1〜5kWh程度で、コンセントに挿すだけで使え工事も不要です。一方の家庭用蓄電池は5〜17kWh程度で、電気工事士による配線工事と分電盤の改修を行い、家全体または一部の回路へ給電します。停電時にエアコンや給湯まで動かしたいなら後者を選ぶことになります。
\ 容量が決まったら、あとは価格だけ / 無料の見積もり比較3社を見る

まとめ|容量は「使い切れる大きさ」で決める

まとめ
  • 大容量は10kWh以上。4人家族なら10〜15kWhが最初の基準線
  • カタログの定格容量ではなく、7〜8割の実効容量で計算する
  • 停電中にエアコンやIHを使うなら全負荷型+出力5.5kW以上
  • 太陽光が4kW程度なら、10kWh超は満充電にならない日が増える
  • DR補助金は上限60万円。購入前の申し込みが前提の制度が多い

容量は大きいほど偉いわけではなく、使い切れる大きさが正解だと思っています。

まずは検針票を1枚めくるところから始めてみてください。