災害対策の蓄電池と全負荷型の選び方を示すアイキャッチ画像

停電が3日続いたとき、家のどこまで電気が使えれば安心でしょうか。

災害目的で蓄電池を検討すると、まず全負荷型か特定負荷型かという分かれ道にぶつかります。

この記事では方式の違いと、家族人数・使う家電・太陽光の容量から必要なkWhを逆算する手順をまとめました。

質問者

カタログのkWhを見ても、うちに何kWh必要なのかが全然ピンとこないんですよね。

回答者

そこは計算式が1本あれば決まります。

家電の消費電力を足して稼働時間を掛けるだけなので、順番に見ていきましょう。

結論|災害目的なら全負荷型、容量は10kWh前後が判断の起点

この記事の結論

在宅避難を前提にするなら全負荷型、最低限の回路が生きればいいなら特定負荷型で足ります。

容量は4人家族の1日の消費電力約5.2kWhが基準で、太陽光と組むなら10kWh前後、太陽光なしで2日粘るなら10〜15kWhが目安です。

ただし方式と容量を決める前に、停電用分電盤のアンペアを確認しないと「全負荷のはずが特定負荷」になります。

1
エコ×エネの相談窓口
  • 初期費用: 一括見積もり無料
  • 最大4社の販売施工店から見積もりを比較でき完全無料
  • 約60秒の入力で見積もり依頼ができ24時間受付に対応
  • 評判の悪い加盟店を契約解除できる独自制度を設けている
無料で一括見積もり
2
ソーラーパートナーズ(蓄電池)
  • 初期費用: 見積もり無料
  • 全国600社以上の厳選した自社施工会社のネットワークから紹介
  • 独自の施工基準を加盟店に義務づけ無料工事完了保証が付く
  • 見積もり相談の実績が豊富で利用は無料
無料で見積もりを取る
3
タイナビ蓄電池
  • 初期費用: 一括見積もり無料
  • 最大5社から一括見積もりを取得して価格・条件を比較できる
  • 全国の優良販売施工店を厳選して紹介している
  • 47都道府県の補助金情報を掲載しており利用は完全無料
無料で一括見積もり
回答者

先に窓口を並べましたが、比べる前提となる方式と容量の話から始めますね。

ここで大事なのは、方式と容量を別々に考えないことです。

全負荷型は家中の回路が生きる代わりに、電気の減り方も特定負荷型より速くなります。

つまり全負荷型を選んだ時点で、容量も一段上げる必要が出てくるわけです。

質問者

全負荷にすれば安心、で終わりじゃないんですね。

全負荷型と特定負荷型は、停電中の「使える範囲」がまるで違う

全負荷型と特定負荷型で停電時に給電される範囲を比較した図解

両者の差は性能ではなく、停電時に電気を流す回路の広さです。

全負荷型は家中の回路が生きる(75A/10kVA相当まで)

全負荷型は契約内容にもよりますが、分電盤が75Aもしくは10kVA相当まで、基本的にすべての部屋の電気が使えるタイプです。

家中の照明とコンセントが、ほぼいつも通り動くイメージですね。

そして全負荷型の一番の価値は、200Vの家電が使えることにあります。

エアコン、IHクッキングヒーター、エコキュート。

停電中に体温調節と調理と給湯を諦めなくていいのは大きいです。

ポイント
200V家電を停電中に動かすには、蓄電池本体が200V出力に対応していること、そして200V回路が全負荷回路に含まれていることの両方が必要になります。自立出力は1.5〜2kVAから5.9kVAまで幅があり、200V機器を使うなら4kVA以上が目安とされています。
回答者

夏の停電でエアコンが動くかどうかは、正直、生死に関わる話です。

特定負荷型は事前に選んだ回路だけ(15〜20A)

特定負荷型は、事前に指定したエリアの電気だけが使えるタイプになります。

製品によって違いますが、15〜20Aまでの回路を選ぶ形が一般的です。

これはご家庭のブレーカーでいうと1〜2回路分。

冷蔵庫のコンセントとリビングのテレビ、といった必要最低限の範囲になります。

回路の選定数は機種によって幅があり、通常4〜6回路まで選べるとする解説もあります。

いずれにせよ、家中どこでも自由に、という使い方にはなりません。

費用差は約20万円。ただし200Vは諦めることになる

特定負荷型は全負荷型より20万円ほど安いとされています。

加えて蓄電池ユニットの寸法がコンパクトな製品が多く、扱っているメーカーの数も特定負荷型のほうが多いです。

一方で200V家電は使えません。

停電中にエアコンが動かせないので、暑さ寒さ対策ができないという弱点が残ります。

比較項目全負荷型特定負荷型
停電時に使える範囲75A/10kVA相当まで(家中ほぼ全部)15〜20A程度の指定回路
200V家電(エアコン・IH)使える使えない
費用特定負荷型より約20万円高い約20万円安い
選べるメーカー限られる多い
電気の減り方速い(容量を厚くする必要あり)遅い(小容量でも成立)
質問者

20万円の差か…。

悩ましいところです。

回答者

ここは「停電中に何を諦められるか」で決まります。

エアコンを諦められない家庭なら、その20万円は保険料だと思っています。

落とし穴|停電用分電盤のアンペア次第で全負荷が特定負荷になる

停電用分電盤のアンペアによって全負荷が特定負荷になる仕組みの図解

全負荷型を選んだのに、実際には特定負荷になっている。

この事故が起こります。

理由は、停電用の分電盤のアンペアがメーカーごとに違うからです。

住宅用分電盤が75Aで、蓄電池側の停電用分電盤も75Aなら、そのまま全負荷として日常通り電気が使えます。

ところが停電用分電盤が40Aだった場合、40A分までしか電気が流せません。

結果として、看板は全負荷型でも中身は特定負荷、という状態になるわけです。

⚠️ 見積もり時に必ず聞くこと
  • 自宅の住宅用分電盤は何アンペアか
  • 提案された機種の停電用分電盤は何アンペアか
  • その2つが一致しているか(低ければ実質は特定負荷)
  • 200V回路が停電時の給電範囲に入っているか
質問者

これ、聞かないと絶対に気づけないやつですね。

全負荷型を選ぶべき家庭と、特定負荷型で足りる家庭

全負荷型と特定負荷型のどちらを選ぶかを判定するフローチャート

オール電化の二世帯住宅で、小さい子どもがいる。

この条件なら迷う余地はほぼありません。

逆にガス併用の一世帯で、停電中は冷蔵庫と照明が生きていれば十分という家庭なら、特定負荷型で目的は達成できます。

全負荷型が向いている家庭
  • オール電化で、調理も給湯も電気に依存している
  • 二世帯住宅で使う部屋・家電の数が多い
  • 小さい子どもやペットがいて、室温を下げられない
  • 在宅酸素やCPAPなど生命に関わる機器を使っている
  • 停電中も普段に近い生活を続けたい
特定負荷型で足りる家庭
  • 導入費用をできるだけ抑えたい
  • ガス併用で、調理と給湯は電気に頼っていない
  • 一世帯で、停電時に使う家電を絞れる
  • 停電時は冷蔵庫・照明・通信が生きていれば納得できる

特に見落としがちなのが医療機器です。

在宅酸素療法器やCPAP、電動ベッドは、停電がそのまま健康リスクに直結します。

該当する機器がある家庭では、容量は必要量の2倍以上を確保しておくことが推奨されています。

回答者

医療機器がある家庭は、蓄電池の切替時に一瞬電気が止まる点も要チェックです。

これは後半で詳しく触れます。

迷ったときの判定チェックリスト

3つ以上当てはまるなら全負荷型
  • オール電化住宅である
  • 停電中もエアコンを使いたい
  • 家族が4人以上、または二世帯である
  • 乳幼児・高齢者・ペットが同居している
  • 停電が3日以上続く前提で備えたい

2つ以下なら、特定負荷型に浮いた20万円を太陽光の増設に回したほうが、長期的には効きます。

質問者

お金の使いどころを変える、という発想は無かったです。

方式そのものをもう少し深く比べたい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。

質問者

方式が決まったら、次はいよいよ容量ですね。

停電は何日続く?過去の災害データが示す「備えるべき日数」

立地別の停電復旧期間を比較したタイムライン図解

容量を決める前に、そもそも何日分を想定するのかを決めないと計算が始まりません。

過去の台風・豪雨で発生した最大停電戸数と、99%の停電が解消するまでの時間は次のとおりです。

発生年月・災害名最大停電戸数停電解消までの時間
2018年7月 西日本豪雨(中国・四国電力)約8万戸約100時間(約4日)
2018年9月 台風21号(関西電力)約240万戸約120時間(約5日)
2018年9月 台風24号(中部電力)約180万戸約70時間(約3日)
2019年9月 台風15号(東京電力)約93万戸約280時間(約12日)

大規模停電の復旧は早くても3〜5日。

台風15号のように12日かかった例もあります。

千葉県を中心に最大約93.5万戸が停電し、一部地域では復旧まで2週間以上を要した。

経済産業省「台風15号に伴う停電復旧プロセス等に係る検証」(2019年10月)

同じ災害でも、市街地は3〜5日、郊外や山間部は7〜14日、離島や沿岸部では14日を超えたと整理されています。

つまり自宅の立地で想定日数が変わるということですね。

約280時間 台風15号の停電解消まで
7〜14日 郊外・山間部の復旧目安
72時間 最低限見ておきたい自立日数
質問者

3日で復旧するつもりでいたら、山間部だと倍以上かかるんですね…。

回答者

だから最低72時間、余裕を見るなら1週間を想定して容量を組むのが現実的だと思ってます。

蓄電池だけで粘るか、太陽光と組むかで前提が変わる

蓄電池単体だと、蓄えた分を使い切った時点で終わりです。

停電中は商用電力から充電できないので、容量がそのまま寿命になります。

太陽光と組み合わせれば、昼に発電した電気を貯めて夜に使うサイクルが回ります。

燃料補給の心配なく長期停電に対応できるのは、この構成だけです。

目安として、太陽光なしで1〜2日なら10〜15kWh、3〜5日をカバーしようとすると20〜30kWhが必要とされます。

後者は現実的な金額に収まりません。

だからこそ災害目的の蓄電池は太陽光とセットで考えるのが前提になります。

\ 3社の無料見積もりを比べる / 相談窓口の比較表を見る
質問者

太陽光ありきで考えると、必要なkWhの見え方が変わってきますね。

家族人数と使う家電から必要な容量を決める3ステップ

容量選びは感覚でやると必ずズレます。

計算式は1本しかありません。

必要容量の計算式
必要な蓄電池の容量(kWh)= 各家電の消費電力の合計(W)× 稼働時間(h)÷ 1,000
1

停電中に動かす家電を優先順位で絞る

通信機器、照明、冷蔵庫、医療機器までが上位4つです。

冷暖房・調理・給湯はその次に置いて、まず削れない家電だけを書き出します。

2

1日分の消費電力量を出す

各家電のW数に、1日の稼働時間を掛けて合計します。

冷蔵庫だけは24時間で計算してください。

3

想定日数と太陽光の有無を掛ける

太陽光がなければ「1日分 × 想定日数」がそのまま必要容量です。

太陽光があれば昼に充電できるので、1日分をカバーできる容量から検討できます。

回答者

ステップ2で計算してみると、意外な家電が容量を食っていることに気づくはずですよ。

4人家族の試算|1日あたり約5.2kWh

停電時の1日の消費電力量5.2kWhの内訳を示した図解

停電時に最低限使う家電に絞ると、1日の消費電力量はこうなります。

具体例:4人家族・最低限の家電のみ
  • 冷蔵庫 200W × 24時間 = 4,800Wh
  • テレビ 100W × 3時間 = 300Wh
  • 照明(LED) 10W × 5時間 = 50Wh
  • スマートフォンの充電 15W × 4時間 = 60Wh
  • 合計 5,210Wh = 約5.2kWh

ここで注目してほしいのが内訳です。

合計の9割以上を冷蔵庫が占めています。

24時間動き続ける家電は、W数が小さく見えても総量では圧倒的なんですよね。

そして7kWhの蓄電池でこの生活をすると、1日で容量の半分以上を使う計算になります。

2日以内に復旧する見込みなら蓄電池単体でも耐えられる、というのがこの数字の意味です。

質問者

冷蔵庫がここまで支配的だとは思いませんでした。

家族人数で変わるのはエアコンの台数

世帯構成別に1日の消費電力量を積み上げた比較図

実は、冷蔵庫が主役である以上、人数が増えても基礎の消費量はそれほど動きません。

差が出るのは冷暖房です。

エアコン6畳用を省エネ運転すると約0.3kW。

1台を8時間動かせば2.4kWhが上乗せされます。

この前提で人数別に積み上げると、次のようになります。

世帯構成エアコン稼働の想定1日の消費電力量(試算)
2人世帯1台 × 8時間約7.6kWh
4人家族2台 × 8時間約10.0kWh
二世帯住宅3台 × 8時間約12.4kWh

※ 基礎負荷5.2kWhにエアコン6畳用の省エネ運転0.3kWを稼働時間分だけ加算した本記事の試算で、機種・断熱性能・外気温により変動します

二世帯で全負荷型を選ぶなら、12kWh級が現実的な出発点になるということですね。

逆に2人世帯なら、7〜9kWhでも優先順位をつければ2日はしのげます。

回答者

人数そのものより、エアコンを何台動かしたいかで決まる。

ここが一番のポイントです。

容量別に見た「どこまでの生活ができるか」

蓄電容量の目安主な使い方停電時のイメージ
約4〜5kWh冷蔵庫+照明数カ所+スマホ/Wi-Fiほぼ1日を最低限の生活レベルで過ごせる
約7〜9kWh上記+テレビや扇風機、小型エアコン優先順位をつければ2日程度しのげる
約10〜12kWh冷蔵庫+照明+通信+エアコン1台太陽光と組めば3日程度の長期停電にも対応可能

全負荷型を選ぶ人が10kWh前後に集まるのは、この表の一番下の行が理由です。

エアコンを動かしながら3日粘る。

それが災害対策として現実的なラインになります。

質問者

10kWh前後、という数字にちゃんと根拠があったんですね。

太陽光の容量から蓄電池のサイズを逆算する

太陽光の容量から蓄電池のサイズを逆算する仕組みの図解

すでに太陽光がある家、これから同時に載せる家。

どちらも判断の軸は同じです。

目安の比率はこうなります。

太陽光と蓄電池の容量バランス
太陽光容量(kW)× 4〜6時間 ≒ 蓄電池容量(kWh)

たとえば太陽光5kWなら、5kW × 5時間で25kWh相当の発電が見込めます。

ここに10kWhの蓄電池を合わせると、晴天時は2.5回転分の充電余力があるという計算です。

曇天でも蓄電池容量の50%以上は充電できると見込まれています。

この余力があるから、停電が数日続いても回り続けるんですね。

質問者

太陽光3kWしかない家に15kWhの蓄電池を載せても、満充電にできないってことですか。

回答者

そういうことです。

停電中は充電が追いつかず、大きい容量を持て余します。

用途別の推奨セット構成

想定する備え太陽光+蓄電池+出力費用の目安
最小構成3kW/5kWh/2kW150〜200万円程度
標準構成5kW/7〜10kWh/3kW200〜280万円程度
充実構成6〜7kW/12〜15kWh/5kW300〜400万円程度
最大構成10kW/20kWh以上/6kW以上500万円以上

† 公式サイトに料金表の掲載なし、調査による参考値

災害目的で全負荷型を選ぶなら、標準構成から充実構成のあいだが現実的なゾーンになります。

ここは設置条件と補助金で大きく動くので、金額は必ず見積もりで確認してください。

回答者

補助金の有無で数十万円は動くので、この表はあくまで出発点として見てください。

太陽光なしで全負荷型を選ぶときの注意

太陽光がない状態で全負荷型を入れると、容量の減りだけが速くなります。

家中の回路が生きているぶん、無意識に電気を使ってしまうからです。

停電が長引くほど、この構成は不利になります。

太陽光を後から載せる予定があるなら、蓄電池はハイブリッド型を含めて相談したほうがいいですよ。

質問者

順番を間違えると、あとで機器を入れ替える羽目になりそうですね。

容量より先に確認したい「定格出力」という落とし穴

10kWhの蓄電池を入れたのに、停電中にエアコンが動かない。

実際に起きるトラブルです。

原因は容量ではなく定格出力のほうにあります。

容量はタンク、出力は蛇口の太さ

蓄電池の容量と定格出力の違いをタンクと蛇口で表した図解

容量(kWh)は、どれだけ電気を貯められるかを表します。

対して定格出力(kW)は、一度にどれだけの家電を同時に動かせるかを表す数字です。

タンクの水を蛇口から出すイメージで、蛇口が細ければ一度に出る量は少なくなります。

この2つを混同すると、次のような事故になります。

具体例:10kWhなのにエアコンが動かない

エアコン1.5kW + 冷蔵庫0.15kW + 照明0.2kW + テレビ0.15kW = 合計2.0kW

ここで蓄電池の定格出力が2kWだと、ちょうど限界に張り付きます。

容量が10kWhあっても、同時に使える量の上限は出力側で決まってしまうわけです。

定格出力3kWの機種なら、冷蔵庫200W・照明10W・テレビ100Wといった構成に余裕があります。

逆にエアコン600W以上や電子レンジ1,000Wを重ねると、出力を超えてブレーカーが落ちます。

回答者

カタログでkWhばかり見ていた人は、いまkWの欄を確認してみてください。

200V家電を使うなら自立出力4kVA以上

全負荷型の価値である200V家電には、もう一段の条件があります。

自立出力は機種によって1.5〜2kVAから5.9kVAまで幅があり、200V機器を使うなら4kVA以上が目安とされています。

主な200V家電の消費電力を並べてみましょう。

200V家電消費電力の目安災害時の価値
IHクッキングヒーター3.0kW調理手段の確保
エアコン(6畳用)1.5〜2.5kW冷暖房による健康維持
エコキュート4.5kW(沸き上げ時)給湯・暖房の継続
電気温水器3.0〜4.0kW給湯の継続

IHは立ち上がりの瞬間だけ、定格以上の電力を一時的に食うんですよね。

そのため、瞬時最大出力と持続出力の両方を確認しておくよう推奨されています。

IH使用中は他の高出力家電を重ねない。

これは停電中の運用ルールとして家族で共有しておきたいところです。

質問者

エコキュートの4.5kW、想像以上でした。

停電中に守るべき家電の優先順位

優先度家電カテゴリ消費電力の目安
1位通信機器0.1kW
2位照明0.1kW
3位冷蔵庫0.15kW
4位医療機器0.05〜0.3kW
5位基本的な冷暖房0.5〜1.5kW
6位調理機器0.8〜3.0kW

上位4つを合計しても0.5kW前後にしかなりません。

命と情報に直結する家電は、実は電気をほとんど食わないんですよね。

容量を食っているのは、いつだって冷暖房と調理と給湯です。

\ 出力と容量の組み合わせを相談する / 相談窓口の比較表を見る
質問者

優先順位を決めておけば、停電中に慌てなくて済みそうです。

全負荷型で後悔しないための、設置前と停電中のチェック

機種が決まっても、設定と運用でつまずくと意味がありません。

蓄電池はUPSではない。切替時に約5秒止まる

停電を検知してから自立運転に移るまで、約5秒前後の空白があります。

この間、家の中は完全に停電した状態です。

パソコンや精密機器は落ちて再起動しますし、時計やタイマーもリセットされます。

系統との連系を安全に遮断してから自立運転を始める仕組みなので、この瞬断は避けられません。

復電時も数分から最大5分ほどで自動復帰しますが、そこでも短い瞬断が起きます。

医療機器を使っている家庭へ
瞬断を許容できない精密機器や医療機器には、蓄電池とは別にUPSを併用してください。蓄電池だけでは、切替の数秒間を埋められません。
回答者

ここ、意外と知られていない落とし穴です。

カタログにも小さくしか書かれていません。

停電したのに電気が使えないときのチェック項目

停電直後に上から順に確認する
  • SOC(充電残量)が20%以下になっていないか
  • 自立運転の自動切替がONになっているか
  • 蓄電池側の出力ブレーカーが落ちていないか
  • 使いたい回路のブレーカーが上がっているか
  • 同時使用電力が定格出力を超えていないか

大半のトラブルは、この5項目のどれかで止まっています。

災害時は冷静な判断が難しくなるので、平常時に一度なぞっておくのが確実です。

月1回以上の満充電と、年2回の自立運転テスト。

これだけでも安心感が変わります。

質問者

年2回のテスト、防災の日と年末あたりに設定しておくと忘れなさそうです。

発電機を併用する場合は屋内使用が厳禁

発電機を安全に設置する位置と禁止場所を示した図解

蓄電池の補助に発電機を考える人もいますが、扱いは別物です。

屋内・車庫・ベランダでの使用は絶対に避けてください。

一酸化炭素中毒のリスクがあり、消費者庁が携帯発電機の事故について繰り返し注意喚起しています。

設置は建物の開口部から3m以上離した屋外が条件です。

そして蓄電池と発電機の同時運転は禁止。

切り替えるときは、必ず一度すべて停止させます。

⚠️ 発電機を使うときの禁止事項
  • 屋内・車庫・ベランダでの使用
  • 窓・ドア・換気口の付近での使用
  • 就寝中や外出中の無人運転
  • 燃料を満タンにしたままの保管

在宅避難そのものの備えは、内閣府の防災情報ページでも公開されています。

蓄電池は電気を守る手段であって、備蓄や避難計画の代わりにはなりません。

回答者

電気が確保できると、水や食料の備蓄も活きてきます。

セットで考えたいですね。

実際に災害目的で導入した人の声

停電の夜に灯りがついている住宅のイメージ

数字の話が続いたので、導入した人の温度感も見ておきましょう。

以下は蓄電池・太陽光の販売施工を手がけるエコ発電本舗に寄せられたGoogleマップの口コミです。

Google Mapの口コミ ★★★★☆ 4.2 (483件) エコ発電本舗
エネ庁及び在住する市からの補助金を利用し京セラ製の蓄電池を設置しました。目的は節電と言うより災害時の備えです。大きな容量のものを2台設置したとはいえ十分ではないものの、太陽光発電による充電と合わせて大きな安心感は得られたので一定の満足はしています。後は災害時どの程度役立ってくれるかに期待したいと思います。

大容量を2台入れてなお「十分ではない」と書かれている点が、正直だと思います。

太陽光と組み合わせて初めて安心感につながった、という順番もそのとおりですね。

Google Mapの口コミ ★★★★☆ 4.2 (483件) エコ発電本舗
自宅に蓄電池を設置すべく、昨年6月に問い合わせさせていただき、やり取りさせていただいた結果、お願いする事にしました。12月に工事完了し問題なく蓄電池の恩恵を受ける事が出来ています。各種手続きや確認事項等、円滑に進めていただいたと思います。

問い合わせが6月で、工事完了が12月。

半年ほどのリードタイムがかかっています。

台風シーズンに間に合わせたいなら、逆算するとかなり早めに動く必要があるということですね。

質問者

半年…。

思い立ってから設置までが長いんですね。

回答者

補助金の申請期間も絡むので、見積もりだけは早めに取っておくのが得策です。

災害対策の蓄電池はどこに相談する?無料で比べられる窓口3社

方式と容量の当たりがついたら、あとは実機と工事費を突き合わせる作業です。

全負荷型は扱えるメーカーが限られるので、1社だけの提案では判断材料が足りません。

1
エコ×エネの相談窓口
  • 初期費用: 一括見積もり無料
  • 最大4社の販売施工店から見積もりを比較でき完全無料
  • 約60秒の入力で見積もり依頼ができ24時間受付に対応
  • 評判の悪い加盟店を契約解除できる独自制度を設けている
無料で一括見積もり
2
ソーラーパートナーズ(蓄電池)
  • 初期費用: 見積もり無料
  • 全国600社以上の厳選した自社施工会社のネットワークから紹介
  • 独自の施工基準を加盟店に義務づけ無料工事完了保証が付く
  • 見積もり相談の実績が豊富で利用は無料
無料で見積もりを取る
3
タイナビ蓄電池
  • 初期費用: 一括見積もり無料
  • 最大5社から一括見積もりを取得して価格・条件を比較できる
  • 全国の優良販売施工店を厳選して紹介している
  • 47都道府県の補助金情報を掲載しており利用は完全無料
無料で一括見積もり

エコ×エネの相談窓口

【1位】
エコ×エネの相談窓口
初期費用一括見積もり無料
料金形態見積もり比較サービスのため利用は完全無料(設置費用は各社の見積もりによる)
対応方法Web一括見積もり(最大4社)・電話相談
対応エリア全国
運営会社WAVE株式会社
同時見積り最大4社
入力時間約60秒

約60秒の入力で最大4社を無料比較。評判の悪い加盟店は契約解除できる安心の窓口

WAVE株式会社が運営する、住宅用蓄電池を中心とした一括見積もりサイトです。

約60秒の入力で最大4社の販売施工店から見積もりを取れて、24時間受付に対応しています。

特徴的なのは評判の悪い加盟店を契約解除できる独自制度で、紹介先の質を運営側が管理している点です。

停電対策や災害への備えを目的に相談したい人が、最初に叩く窓口として使いやすいと思います。

良い点
  • 最大4社の販売施工店から見積もりを比較でき完全無料
  • 約60秒の入力で見積もり依頼ができ24時間受付に対応
  • 評判の悪い加盟店を契約解除できる独自制度を設けている
気になる点
  • 見積もり後に施工会社から営業連絡が来ることがある
  • 紹介社数は最大4社で地域により限られることがある
  • 見積もり比較サイトのため施工は提携会社が担当する
質問者

紹介したあとの加盟店まで見ているサービスは、けっこう珍しいです。

ソーラーパートナーズ(蓄電池)

【2位】
ソーラーパートナーズ(蓄電池)
初期費用見積もり無料
料金形態見積り比較サービスのため利用料は無料(設置費用は各社の見積もりによる)
対応方法Web見積もり(自社施工会社を紹介・通常3社程度)
対応エリア全国
運営会社株式会社ソーラーパートナーズ
加盟施工会社全国600社以上
保証工事完了保証

厳選した自社施工会社から相見積もり。工事完了保証付きで安心の蓄電池比較

株式会社ソーラーパートナーズが運営する、蓄電池の見積り比較サイトです。

紹介先は審査を通過した自社施工会社に限られ、全国600社以上のネットワークから相見積もりが取れます。

加盟店に独自の施工基準を義務づけたうえで、無料の工事完了保証が付く点が他社との差になります。

全負荷型は分電盤まわりの工事が絡むので、施工品質を重視する人に向いていますね。

良い点
  • 全国600社以上の厳選した自社施工会社のネットワークから紹介
  • 独自の施工基準を加盟店に義務づけ無料工事完了保証が付く
  • 見積もり相談の実績が豊富で利用は無料
気になる点
  • 見積もり後に施工会社や運営から電話連絡が来ることがある
  • 紹介は通常3社程度で選択肢が限られる場合がある
  • 見積もり仲介のため施工は提携会社が担当する
回答者

分電盤の切り替えが絡む工事なので、施工の質は価格と同じくらい効きます。

タイナビ蓄電池

【3位】
タイナビ蓄電池
初期費用一括見積もり無料
料金形態見積もり比較サービスのため利用は完全無料(蓄電池・設置費用は各社の見積もりによる)
対応方法Web一括見積もり(最大5社)
対応エリア全国
運営会社株式会社グッドフェローズ
同時見積り最大5社
対応家庭用・産業用

蓄電池の設置費用を最大5社で無料一括比較。47都道府県の補助金情報も網羅した専門サイト

株式会社グッドフェローズが運営する、家庭用・産業用に対応した蓄電池の一括見積り比較サイトです。

最大5社から見積もりを取れるので、価格と条件のばらつきを一度に把握できます。

さらに47都道府県の補助金情報を掲載していて、住んでいる自治体の制度を確認しながら検討を進められます。

比較社数を多めに確保したい人は、ここから当たるのが早いです。

良い点
  • 最大5社から一括見積もりを取得して価格・条件を比較できる
  • 全国の優良販売施工店を厳選して紹介している
  • 47都道府県の補助金情報を掲載しており利用は完全無料
気になる点
  • 見積もり後に施工会社から営業連絡が来る場合がある
  • 見積もり比較サイトのため施工自体は提携会社が行う
  • 地域によって紹介できる会社が限られることがある

3社とも利用は無料で、対応エリアも全国です。

取れる社数と保証の考え方が違うだけなので、2社に出して重なった業者を軸にするのが効率的だと思ってます。

業者選びの基準そのものを詰めたい方は、こちらもどうぞ。

回答者

1社だけの見積もりで決めると、全負荷型かどうかの前提すら揃わないことがあります。

蓄電池と災害対策のよくある質問

災害対策の蓄電池は何kWhあれば足りますか?
太陽光と組み合わせるなら10kWh前後が目安です。4人家族が停電中に冷蔵庫・照明・通信だけを使った場合で1日約5.2kWh、エアコン2台を8時間動かすと約10kWhになります。太陽光がない場合は1〜2日で10〜15kWhが必要とされています。
全負荷型と特定負荷型はどちらがおすすめですか?
在宅避難を前提にするなら全負荷型です。家中の回路が使えて200V家電にも対応するため、エアコンやIHを停電中も動かせます。停電時は冷蔵庫と照明が生きていれば十分という家庭であれば、約20万円安い特定負荷型で目的は足ります。
蓄電池だけで何日くらい使えますか?
太陽光がない場合は1〜2日が限界です。停電中は商用電力から充電できないため、蓄えた分を使い切ると機能が止まります。3〜5日に対応しようとすると20〜30kWhが必要になり、費用面で現実的ではありません。
停電中にエアコンは何時間くらい使えますか?
5kWhの蓄電池で6畳用エアコン(0.4kW)なら約11時間が目安です。他の家電と併用すると6〜8時間程度まで下がります。10畳用(0.8kW)は約5時間、14畳用(1.2kW)は約3.5時間が目安とされています。
全負荷型なのに停電時に200V家電が使えないのはなぜですか?
200V回路が停電時の給電範囲に含まれていないことが原因です。蓄電池本体の200V出力対応に加え、200V回路が全負荷回路に入っている必要があります。自立出力も4kVA以上ないと、IHやエコキュートは動きません。
マンションでも災害対策の蓄電池は導入できますか?
定置型の設置は難しいため、ポータブル電源を複数台使う方法が現実的です。1〜2kWhの機種を2〜3台用意し、ベランダ設置の小型ソーラーパネル(100〜200W)で充電を回します。設置前に管理規約の確認が必要です。
\ 全負荷型に対応できる会社を無料で比べる / 相談窓口の比較表に戻る

まとめ

まとめ
  • 在宅避難を前提にするなら全負荷型。200V家電を諦められる家庭は特定負荷型で足りる
  • 全負荷型と特定負荷型の費用差は約20万円。ただし全負荷型は容量も一段厚くする必要がある
  • 4人家族の基礎負荷は1日約5.2kWh。差が出るのはエアコンの台数で、二世帯なら12kWh級が起点
  • 容量の逆算式は「太陽光容量(kW)× 4〜6時間 ≒ 蓄電池容量(kWh)」
  • 定格出力が足りないと、10kWhあってもエアコンは動かない。200V家電なら自立出力4kVA以上
  • 停電用分電盤のアンペアが住宅用より低いと、全負荷型を選んでも実質は特定負荷になる

災害対策の蓄電池選びは、kWhの大小より「停電中に何を動かし続けたいか」を先に決めるほうが早く着地するんですよね。

そこさえ決まれば、容量も出力も計算で出せますよ。