パナソニック 蓄電池 撤退のアイキャッチ画像

「パナソニックが蓄電池から撤退する」という話を見て、契約直前で手が止まっていませんか。

先に言ってしまうと、家庭用蓄電池の撤退は発表されていません。

終了したのは別の事業です。

混同されがちな4つの出来事と、公式が公表している部材供給の予定まで整理しました。

質問者

200万円払った直後に「撤退しました」なんて言われたら、さすがに立ち直れません…

回答者

その不安、順番に潰していきましょう。

噂の出どころは、まったく別の事業のニュースでした。

結論|撤退したのは太陽光パネルと鉛蓄電池。家庭用蓄電池は続いています

この記事の結論

パナソニックが撤退したのは太陽光パネルの生産(2021年)と鉛蓄電池の生産(2023年)で、家庭用蓄電池ではありません。

家庭用は2025年10月に新型「創蓄連携システムT」を発売し、無償15年保証と部材供給予定の公表まで続いています。

不安なのは撤退ではなく販売店ごとの価格差のほう。

同じ機種で数十万円変わるので、見積もりは複数社で取るのが正解です。

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回答者

見積もりの話は記事の後半でもう一度出てきます。

まずは撤退の中身から片づけましょう。

「撤退」で検索して最初に出てくる日経新聞の記事は、鉛蓄電池の話です。

鉛蓄電池は自動車のバッテリーやビルの非常用電源に使われるもので、家庭用のリチウムイオン蓄電池とは材料も生産ラインも別物になります。

同じ「蓄電池」という言葉でくくられているせいで、まったく別の事業の話が家の蓄電池の話として広まってしまったわけです。

質問者

言われてみれば、車のバッテリーと家の蓄電池を同じ会社が作ってるって発想がなかったです。

「パナソニック撤退」で語られる4つの出来事を時系列で整理

パナソニックの撤退に関する4つの出来事の年表

調べていくと、まったく別の4つのニュースが1つの噂に混ざっていることが分かりました。

実際に起きたこと時期家庭用蓄電池との関係
太陽光パネルの生産から撤退2021年2月発表なし(太陽電池セル・パネルの製造の話)
鉛蓄電池の生産から撤退2023年5月なし(自動車・産業用の別事業)
北米の住宅用エネルギー事業から撤退2024年なし(米国市場向けの話)
創蓄連携システムS+の受注終了2025年12月あり(後継機システムTへの世代交代)

† 公式情報での確認が取れず、調査による参考値

2021年:太陽光パネルの生産から撤退

太陽光パネル生産は終了しパワコン・蓄電池の生産は継続することを示す図

パナソニックライフソリューションズ社は2021年2月1日、2021年度内に太陽光パネルの生産から撤退すると発表しました。

マレーシア工場でのウエハー・セル・モジュールの生産を2022年3月までに終了し、現地法人は清算。

島根工場でも太陽電池セルの生産を終えています。

ただし、ここが大事なところです。

島根工場のパワーコンディショナと蓄電池の生産は継続と、同時に明言されていました(PVeye「パナソニック、太陽光パネル生産から撤退」)。

パネルについても他社でのOEM生産を続け、パナソニックブランドでの販売自体はやめていません。

ポイント
撤退したのは「作ること」であって「売ること」ではありません。太陽光パネルは外部調達に切り替え、自社のパワコン・HEMS・蓄電設備と組み合わせて提供する方針が示されています。
質問者

じゃあ今売られているパナソニックのパネルは、他社が作っているものなんですね。

パネル側の現在地については、こちらの記事でまとめています。

2023年:鉛蓄電池の生産から撤退

2023年5月31日、パナソニックホールディングスは電池事業を手掛けるパナソニックエナジーが鉛蓄電池の生産から撤退したと明らかにしました(日本経済新聞)。

生産を止めたのは中国瀋陽市のパナソニックストレージバッテリー瀋陽です。

ビルの非常用電源などに使う産業用の鉛蓄電池を主に作っていた会社でした。

タイの現地法人も一足早く3月に鉛蓄電池の生産を終了し、生産拠点はゼロに。

ただし販売は継続で、経営資源はEV向けリチウムイオン電池へ集中させています。

そもそもパナソニックグループは2015年に鉛蓄電池事業をGSユアサへ譲渡することで合意し、16年に実行済み。

今回の話は、そこから外れて残っていた2拠点の後始末にあたります。

回答者

10年越しの整理がようやく終わった、というニュースだったんですよね。

2024年:北米の住宅用エネルギー事業から撤退

北米市場向けの住宅用太陽光・蓄電池事業(EverVoltシリーズ)についても、2024年に撤退が伝えられています

こちらは米国の話で、日本国内の住宅用蓄電池とは販売網も商品も別です。

英語のニュースが翻訳されて流れてくると、どの国の話なのかが抜け落ちやすい。

ここも噂が育った一因だと思っています。

回答者

どの国の話か、どの製品の話か。

この2つを確認するだけで噂の8割は解けます。

2025年:創蓄連携システムS+の受注終了は「世代交代」

4つのうち、家庭用蓄電池の話はこれだけです。

創蓄連携システムS+が2025年12月に受注終了となりましたが、後継の創蓄連携システムTが2025年10月に受注を開始しています。

つまり事業をたたんだのではなく、主力モデルが入れ替わっただけ。

新型が出てから旧型の受注を閉じるという、ごく普通の流れです。

注意
S+の受注終了は「サポート終了」ではありません。すでに設置しているお宅への保証・点検・部品供給はこれまで通り続きます。ここを取り違えて慌てて買い替える必要はないです。
質問者

うちのS+、もう修理してもらえないのかと思って血の気が引きました。

回答者

受注終了と保証終了は別物です。

確認すべき点は後半のセクションでまとめました。

家庭用蓄電池が続いていると言える3つの根拠

「撤退していない」を証明するのは、本当は難しいことです。

なので噂を打ち消す言葉ではなく、パナソニックが実際に出している数字と日付で確認していきます。

2025年10月 新型システムTの受注開始
2034年7月 eneplatの部材供給予定
15年 システムTの無償保証

根拠1|2025年10月に新型「創蓄連携システムT」を発売している

撤退する事業に、新しい主力機を投入する会社はまずありません。

システムTは太陽光とハイブリッド接続する設計で、パワーコンディショナと蓄電池ユニットが一体で動きます。

蓄電容量は9.7kWhの1台に集約されました。

パナソニック公式の住宅用 蓄電システムのページでも、システムTは「NEW」の表示付きで現行商品として並んでいます。

回答者

撤退を控えた事業に、わざわざ新しい主力機を投入する理由がないんですよね。

根拠2|機種ごとの部材供給予定を年月で公表している

機種別の部材供給予定を示すタイムライン

個人的にいちばん効いたのがこれでした。

パナソニックは、蓄電池ユニットやV2Hスタンドをあとから買い足せる期間を、機種ごとに年月で公表しています。

機種買い足せる期間
創蓄連携システムT(LJPB32D)2030年8月まで
eneplat 現行(LJRE32C / LJRE3HC)2034年7月まで
eneplat 前世代(LJRE31B / LJRE32B)2033年3月まで
創蓄連携システムS+(LJRC41 / LJRC42)パワーステーション生産終了後15年以内

2034年まで部材を用意すると数字で言い切る会社が、その事業をたたむ準備をしているとは考えにくいところです。

なお、これは買い足せる期間であって、保証や修理サポートが切れる時期ではありません。

質問者

「撤退しません」の一言より、8年先の日付のほうが信用できますね。

根拠3|国の補助金事業の登録商品に入っている

2026年2月に公表された国の「みらいエコ住宅2026事業」の登録商品にも、パナソニックの創蓄連携システムS+が入っています。

制度の登録は、メーカー側の申請と継続的な供給の見込みがあって初めて成り立つもの。

ここも継続の裏付けになります。

回答者

新型の発売、部材供給の年月、補助金の登録。

3つそろえば十分だと思います。

パナソニック蓄電池(住宅用)の現行ラインナップ

パナソニック蓄電池(住宅用)の現行ラインナップ出典: sumai.panasonic.jp

撤退どころか、選択肢はむしろ整理されて分かりやすくなりました。

シリーズ蓄電容量向いている家庭
創蓄連携システムT9.7kWh太陽光があり、停電時も家の広い範囲を使いたい
V2H蓄電システム eneplat6.7kWhEV・PHVを持っている、または購入予定
創蓄連携システムS+3.5 / 5.6 / 6.3kWh容量を選んで組み合わせたい(在庫限定)
リチウムイオン蓄電システム(スタンドアロン)3.5kWh太陽光がなく、最低限の停電対策をしたい
e-block(可搬型)ポータブル持ち運べる防災用の備えがほしい
質問者

ラインナップを見るかぎり、店じまいする会社の品ぞろえには見えないですね。

創蓄連携システムT|現行の主力

停電時に使える家電を示す図

停電時の自立出力は200Vで最大5.5kVA

IHクッキングヒーターやエコキュートといった200V機器も、そのまま使えます。

しかもこの大容量バックアップは切替工事が不要で標準内蔵。

他社では切替ユニットの別途工事が必要なことが多いので、ここは素直に強みだと思います。

公式サイトでは、太陽光のみで23.6%だった自家消費率が67.9%まで上がり、年間の電気代も約15,000円削減できると記載されています。

壁掛けスペースは従来比で約52%の削減。

阪神淡路大震災相当の耐震試験や暴風雨試験も実施されています。

質問者

停電中にエコキュートが動くって、想像以上に助かるやつですよね。

V2H蓄電システム eneplat|EVを持っているなら

蓄電池としてだけでなく、EVを家の電源としても使えるトライブリッドのモデルです。

太陽光で発電した電気を、蓄電池とEVへ同時に充電できる業界初のシステムを採用しています。

部材の供給予定が2034年7月までと、現行機種のなかでもいちばん長く取られているのもこのシリーズ。

長く使う前提なら候補に入れておいて損はないです。

質問者

EVはまだ持ってないけど、次の車で買うかもしれない…という段階でも候補になりますか?

回答者

なると思います。

あとから買い替えるより、最初からeneplatにしておくほうが工事は1回で済みます。

スタンドアロン型とe-block|太陽光がない家でも

太陽光を載せていない家でも、3.5kWhのリチウムイオン蓄電システムなら設置できます。

USBコンセントを搭載していて、平常時にも使える設計です。

e-blockは持ち運べるバッテリー。

ただし停電時の自動切替には対応していないので、あくまで補助的な備えと考えてください。

具体例
4人世帯で年間の電気使用量が4,500〜5,000kWhくらいなら、システムTの9.7kWhが費用対効果のバランス点とされています。まずは自宅の検針票で年間使用量を確認してみてください。

容量・全負荷・停電時出力・保証・価格の5軸で見るチェックポイント

撤退の話がクリアになったら、次は選ぶ側の話です。

蓄電池の見積書は項目が多くて比べにくいので、見るべき軸を5つに固定してしまうのが早いと思っています。

見積書で必ず確認する5項目
  • 蓄電容量が自宅の使用量に合っているか
  • 停電時に家の全体が使えるか、一部だけか
  • 停電時の出力で200V機器が動くか
  • 無償保証の年数と容量保証率
  • 工事費込みの実売価格(定価ではなく)

容量|9.7kWhの1台に集約された

旧S+は3.5・5.6・6.3kWhを組み合わせる方式で、最大37.8kWhまで拡張できました。

対してシステムTは9.7kWhの1台。

悩む余地が減ったぶん、選びやすくはなっています。

質問者

容量が大きいほど良い、というわけでもないんですか?

回答者

使い切れない容量にお金を払うことになるので、年間使用量から逆算するのが基本です。

全負荷か特定負荷か|システムTは切替工事なしで広い範囲をカバー

全負荷型と特定負荷型の違いを示す間取り図

停電時に家じゅうのコンセントが使えるのが全負荷、あらかじめ決めた回路だけが使えるのが特定負荷です。

この違いは停電した日にしか実感できません。

だからこそ見積もり段階で確認しておく価値があります。

停電時出力|200V最大5.5kVAで動くもの・動かないもの

出力が足りないと、いくら容量があってもエアコンやIHは動きません。

システムTは200Vで最大5.5kVA。

エアコン・IH・ポンプといった高出力の家電もそのまま使えます。

回答者

容量ばかり見て出力を見落とすと、停電時にがっかりします。

ここは要チェックです。

保証|無償15年・容量保証約60%は業界の最上位水準

15年後に残る蓄電容量の目安を示す図

システムT(LJB3497)は無償15年で容量保証は約60%

eneplatは品番により無償15年(約55〜70%)または10年+有償15年です。

S+は10年(有償で15年)、容量保証は約55〜60%。

パワーコンディショナとパワーステーションには機器瑕疵15年保証が無償で付きます。

メーカー・モデル無償保証容量保証率
パナソニック 創蓄連携システムT15年60%
シャープ JH-WB252115年60%
京セラ Enerezza Plus機器15年50%
長州産業 Smart PV Multi10年(有償15年)60%
ニチコン ESS-T515年(申請制)50%
テスラ Powerwall 310年70%

容量保証の60%は「15年後に必ずそこまで減る」という意味ではありません。

最低でもこれだけは残ると約束する下限です。

実際には保証期間が終わる頃でも、初期容量の70〜80%程度を保っているケースが多く見られます。

質問者

15年後に6割も残っていれば、正直じゅうぶんな気がします。

価格|定価と実勢が大きく離れる世界です

定価と実勢価格の差を示す比較グラフ

ここがいちばん誤解されやすいところ。

項目金額(システムT 9.7kWh)
メーカー希望小売価格(税込)4,691,500円
本体+標準工事費込みの実勢200〜250万円
10kWh級の一般的な相場150〜200万円

† 公式サイトに料金表の掲載なし、調査による参考値

蓄電池業界では希望小売価格を高めに置いて、そこから値引きして提示するのが一般的です。

定価を見て身構える必要はありません。

比べるべきは、複数の販売店が出す工事費込みの実売価格のほうです。

質問者

469万円の表示を見て、うちには無理だと諦めかけていました…

回答者

その数字は値引き前の建前です。

実売だけを横並びで見れば景色が変わりますよ。

\ 見積もりサイト3社を比較する / 比較表を見る

条件別の結論|あなたの家ならどれを選ぶか

条件別に選ぶモデルを示すフローチャート

同じ「パナソニックの蓄電池」でも、家の状況で答えが変わります。

4パターンに分けて結論だけ書きます。

すでにパナソニックの太陽光がある家

迷わずシステムTでいいと思います。

AiSEG連携がそのままスムーズに機能し、相性の心配がほぼありません。

他社の太陽光がある家

単機能型とハイブリッド型の配線の違いを示す図

ここだけは慎重に。

システムTとeneplatはどちらもハイブリッド型・トライブリッド型で、既設のパワコンを置き換える工事になります。

置き換えると、既設の太陽光システムの長期保証がどうなるかは保証元の判断です。

パナソニック公式もこう明記しています。

既設の太陽光発電システムの長期保証については、必ず長期保証元および施主様へご確認ください。

保証サポート対象は当社製品に限ります。

パナソニック公式

既設太陽光の保証を触りたくないなら、単機能型のリチウムイオン蓄電盤という手があります。

既設パワコンの外側につなぐので、太陽光の発電系統に手を入れません。

ただし選べる容量は3.5kWh級の補完用まで。

10kWh級を入れたいなら、パワコンの置き換えは避けて通れないです。

注意
契約前に2つ確認してください。①既設太陽光の長期保証が、パワコンを他社製に替えたあとも有効か(保証元のメーカーまたは施工会社へ)②パナソニック側の自然災害15年補償の対象になるか(販売店へ)。ここを飛ばすと、あとから「保証が切れていた」となりかねません。

逆にプラスに働く制度もあります。

パナソニックの自然災害15年補償は、既設からの買替時に既設の太陽光モジュール・架台まで補償の対象になります。

メーカーは問われません(初期連系日から15年未満に買替連系した物件が対象)。

EVを持っている、または買う予定の家

eneplat一択です。

EVのバッテリーをもうひとつの蓄電池として使えるうえ、部材の供給予定も2034年7月までといちばん長く取られています。

回答者

車の買い替えが数年以内なら、蓄電池と一緒に考えたほうが工事も補助金もまとめられます。

太陽光がなく、防災目的だけの家

3.5kWhのスタンドアロン型で十分なことが多いです。

冷蔵庫と照明、スマホの充電が確保できれば、停電の夜の不安はかなり減ります。

質問者

うちは他社の太陽光なので、まず保証元に電話するところからですね。

回答者

その順番が正解です。

見積もりを取る段階で販売店に確認してもらうと早いですよ。

ラインナップ全体の位置づけや価格帯は、こちらの記事でも整理しています。

創蓄連携システムS+を使っている人が今のうちに確認すること

住宅に設置された蓄電池のイメージ

受注終了と聞いて不安になるのは、すでに設置している側ですよね。

やることは3つだけです。

1

保証書で品番と保証値を突き合わせる

容量保証率は品番ごとに設定されています。

S+なら約55〜60%が目安です。

2

無償10年を有償15年に延ばすか決める

延長費用は公式に公開されています。

判断の材料は下の表にまとめました。

3

蓄電池ユニットを買い足す予定があるか整理する

S+の買い足しは「パワーステーション生産終了後15年以内」が基準になります。

蓄電容量対象品番延長費用(税込)
3.5kWhLJB133544,275円
5.6kWhLJB125654,450円
6.3kWhLJB2263 / LJB236360,500円
6.7kWhLJB136764,900円
12.6kWhLJB2363 ×286,900円
13.4kWhLJB1367 ×296,250円
回答者

延長するかどうかは、10年目に判断できるものではありません。

設置時に決めておく話です。

12.6kWhの構成なら、10年を15年に延ばすのに約8.7万円。

これを5年分の安心料と見るかどうかは、正直、家庭ごとの感覚だと思います。

ちなみにシステムTは最初から無償15年なので、延長費用そのものが不要です。

質問者

保証書、たしか引き出しの奥です。

今週末に探します。

ポイント
延長費用はパワーステーション1台あたりの価格設定です。2台構成の場合は見積もりで台数を確認してください。

撤退の噂より気にすべき、パナソニック蓄電池の弱点3つ

ここまで継続の話をしてきましたが、弱点がないわけではありません。

知らずに契約すると「思っていたのと違う」となる3点を挙げておきます。

メリット
  • 無償15年保証と機器瑕疵15年保証の組み合わせ
  • 切替工事なしで200V機器まで動く大容量バックアップ
  • AiSEGで太陽光・蓄電池・エコキュート・EVを一体制御できる
デメリット
  • セルの種類(NMC / LFP)を公開していない
  • kWh単価は最安ではない
  • 他社の太陽光に後付けするときは条件がつく

セルの種類を公開していない

創蓄連携T・S+・eneplatのいずれも、正極材が三元系NMCなのかリン酸鉄LFPなのかを公表していません。

公式のスペック資料でも表記は「リチウムイオン蓄電池」までです。

中身まで見て選びたい人には物足りない。

京セラはクレイ型LFPを公開していますし、シャープはLFPへ全面移行しています。

ただ、非公開であること自体が品質の問題を意味するわけではないです。

質問者

中身が分からないのは少し気になりますが、決定打ではないという感じですね。

kWh単価は最安ではない

システムT(9.7kWh)の実勢はkWhあたりに直すと20万円台に乗ることもあります。

相場の上限か、少し上ですね。

無償15年保証とAiSEG統合という中身があっての価格ですが、単価の安さを最優先するなら別のメーカーが有利になりやすい傾向はあります。

他社の太陽光に後付けするときは条件がつく

前のセクションで触れたパワコン置き換えの話が、そのままここに効いてきます。

単機能型なら既設の保証に触れずに済むかわり、容量は3.5kWh級まで。

容量と保証、どちらを取るかの二択になります。

回答者

弱点は3つとも「知っていれば対処できる」種類のものです。

致命傷ではありません。

保証年数や容量保証率の読み方は、寿命の観点から見るとまた違って見えます。

\ 実売価格を横並びで確認する / 比較表を見る

使っている人・調べている人の声

スペック表だけ見ていても、生活のどこが変わるのかは見えてきません。

公式サイトに載っている実感リポート

パナソニック公式サイト「お客様実感リポート」/滋賀県 W様
愛犬のために、不在時でも気兼ねなくエアコンをつけたままにできます
パナソニック公式サイト「お客様実感リポート」/愛知県 S様
約19時間の停電はさすがに不安。冷蔵庫を使えることが救いでした

19時間という数字がリアルです。

台風で西日本全体が停電したときの話で、キッチンの照明と冷蔵庫が生き残ったと書かれています。

質問者

丸一日近い停電、うちの地域でもあり得ます。

冷蔵庫が動くかどうかは大きいですね。

みんなの声|知恵袋で語られてきた「撤退」の受け止め方

実は「パナソニックが電池から撤退する」という不安は、10年以上前から繰り返されています。

Yahoo!知恵袋 より引用
ユアサがパナソニック ストレージバッテリ社を300億で買収されるんですが、パナソニック ストレージバッテリがなくなるのでしょうか。Panasonicブランドのバッテリーはこの世から無くなるのでしょうか?

2015年の投稿です。

この質問の時点ですでに「パナソニックの電池が消える」と受け取られていたわけですね。

Yahoo!知恵袋 より引用
鉛バッテリー部門だけでしょう。リチュームイオンなどの最先端のバッテリー部門は残るはずです

回答者の読みは当たっていました。

あれから10年、リチウムイオン側は残るどころか主戦場になっています。

Yahoo!知恵袋 より引用
パナソニックの利益を牽引しているのはAIデータセンター向けの蓄電池事業です

2026年6月、パナソニックの時価総額を問う質問への回答から。

用途は違えど、蓄電池は撤退どころか稼ぎ頭という見方をされています。

回答者

10年前と同じ形の噂が、今度は家庭用に飛び火した。

そんな構図に見えます。

パナソニック蓄電池は「どこで買うか」で数十万円変わります

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同じ機種でも、工事費を含めた実売価格は販売店によって数十万円変わります。

回答者

1社だけ見て「こんなものか」と契約してしまうのが、いちばんもったいないパターンです。

1社だけの見積書を見ても、それが高いのか安いのか判断できません。

複数社の実売価格を並べて、はじめて相場が見えてきます。

ここでは家庭用蓄電池の一括見積もりに対応した3サービスを紹介します。

どれも利用は無料です。

ソーラーパートナーズ(蓄電池)

【1位】
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初期費用見積もり無料
料金形態見積り比較サービスのため利用料は無料(設置費用は各社の見積もりによる)
対応方法Web見積もり(自社施工会社を紹介・通常3社程度)
対応エリア全国
運営会社株式会社ソーラーパートナーズ
加盟施工会社全国600社以上
保証工事完了保証

厳選した自社施工会社から相見積もり。工事完了保証付きで安心の蓄電池比較

株式会社ソーラーパートナーズが運営する蓄電池の見積り比較サイトです。

紹介されるのは審査を通過した全国600社以上の自社施工会社なので、下請けに丸投げされる心配がありません。

加盟店には独自の施工基準が義務づけられていて、無料の工事完了保証まで付きます。

良い点
  • 全国600社以上の厳選した自社施工会社のネットワークから紹介
  • 独自の施工基準を加盟店に義務づけ無料工事完了保証が付く
  • 見積もり相談の実績が豊富で利用は無料
気になる点
  • 見積もり後に施工会社や運営から電話連絡が来ることがある
  • 紹介は通常3社程度で選択肢が限られる場合がある
  • 見積もり仲介のため施工は提携会社が担当する

エコ×エネの相談窓口

【2位】
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初期費用一括見積もり無料
料金形態見積もり比較サービスのため利用は完全無料(設置費用は各社の見積もりによる)
対応方法Web一括見積もり(最大4社)・電話相談
対応エリア全国
運営会社WAVE株式会社
同時見積り最大4社
入力時間約60秒

約60秒の入力で最大4社を無料比較。評判の悪い加盟店は契約解除できる安心の窓口

WAVE株式会社が運営する、主に住宅用蓄電池の一括見積もりサイトです。

入力は約60秒で終わり、24時間いつでも受け付けています。

評判の悪い加盟店を契約解除できる独自制度を設けているのが、他にはない安心材料ですね。

良い点
  • 最大4社の販売施工店から見積もりを比較でき完全無料
  • 約60秒の入力で見積もり依頼ができ24時間受付に対応
  • 評判の悪い加盟店を契約解除できる独自制度を設けている
気になる点
  • 見積もり後に施工会社から営業連絡が来ることがある
  • 紹介社数は最大4社で地域により限られることがある
  • 見積もり比較サイトのため施工は提携会社が担当する

タイナビ蓄電池

【3位】
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料金形態見積もり比較サービスのため利用は完全無料(蓄電池・設置費用は各社の見積もりによる)
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対応エリア全国
運営会社株式会社グッドフェローズ
同時見積り最大5社
対応家庭用・産業用

蓄電池の設置費用を最大5社で無料一括比較。47都道府県の補助金情報も網羅した専門サイト

株式会社グッドフェローズが運営する、家庭用・産業用蓄電池の一括見積り比較サイトです。

最大5社から見積もりを取れるので、価格の振れ幅がいちばん見えやすいのはここでした。

47都道府県の補助金情報も掲載されていて、自治体の制度を調べる手間が省けます。

良い点
  • 最大5社から一括見積もりを取得して価格・条件を比較できる
  • 全国の優良販売施工店を厳選して紹介している
  • 47都道府県の補助金情報を掲載しており利用は完全無料
気になる点
  • 見積もり後に施工会社から営業連絡が来る場合がある
  • 見積もり比較サイトのため施工自体は提携会社が行う
  • 地域によって紹介できる会社が限られることがある
質問者

申し込むとき「パナソニックで検討したい」と伝えてもいいんでしょうか。

回答者

むしろ伝えてください。

取り扱いのある会社を優先して紹介してもらえます。

パナソニック蓄電池の撤退に関するよくある質問

パナソニックは家庭用蓄電池から撤退したのですか?
撤退していません。2025年10月に新型の創蓄連携システムTが受注を開始しており、機種ごとの部材供給予定も年月で公表されています。撤退が報じられたのは太陽光パネルの生産と鉛蓄電池の生産です。
パナソニックが太陽光パネルから撤退した理由は?
海外メーカーとの価格競争に勝てなかったためです。2021年2月の発表では、マレーシア工場と島根工場での太陽電池セル生産を2022年3月までに終えるとされました。パネル自体は他社でのOEM生産に切り替え、販売は続いています。
パナソニック蓄電池のデメリットは?
大きく3つあります。セルの種類(NMC / LFP)を公開していないこと、kWh単価が最安ではないこと、他社の太陽光に後付けする際にパワコン置き換えの条件がつくことです。いずれも事前に知っていれば対処できる範囲です。
パナソニック蓄電池の価格はどのくらいですか?
創蓄連携システムT(9.7kWh)の希望小売価格は税込4,691,500円ですが、公式サイトに実売の料金表はなく、調査した範囲では本体+標準工事費込みで200〜250万円とされています。実際の金額は販売店・地域・工事条件で変わるため、複数社の見積もりで確認してください。
創蓄連携システムS+はもう買えないのですか?
2025年12月に受注が終了しています。ただし後継の創蓄連携システムTが2025年10月から受注を開始しており、S+を設置済みの家庭への保証・点検・部品供給はこれまで通り続きます。
今買っても10年後に修理や部品は残っていますか?
機種ごとに供給予定が公表されています。蓄電池ユニットやV2Hスタンドを買い足せる期間は、創蓄連携システムTが2030年8月まで、eneplatの現行機種が2034年7月までです。これは買い足しの期限であり、保証や修理サポートが切れる時期ではありません。
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まとめ

まとめ
  • 撤退したのは太陽光パネルの生産(2021年)と鉛蓄電池の生産(2023年)
  • 家庭用蓄電池は継続。2025年10月に新型システムTが受注開始
  • 部材供給の予定はeneplatで2034年7月まで公表されている
  • システムTは無償15年保証・容量保証約60%で業界最上位水準
  • 他社の太陽光に後付けするなら、既設の保証を先に確認する

噂を打ち消す言葉より、2034年という日付のほうがずっと確かでした。

あとは同じ機種をいくらで買えるかの勝負です。

見積もりは、迷っている今のうちに取っておいてください。