「蓄電池って、こんなに種類があるの?」と調べはじめて手が止まった人は多いはず。
素材ごとの違いから家庭用のタイプ分け、選び方のポイントまで、初めてでも迷わないよう順番に整理しました。
名前は聞くけど、結局どれが家庭向けなのか分からなくて。
そこ、いちばん大事なところです。
先に結論からいきますね。
結論|蓄電池の種類は素材で5タイプ、家庭用はリチウムイオンが主流
蓄電池は素材で分けると鉛・ニッケル水素・リチウムイオン・NAS・レドックスフローの主に5タイプ。
このうち家庭用は、エネルギー密度・サイズ・寿命のバランスが良いリチウムイオン電池がほぼ主流です。
製品を選ぶときは種類そのものより、容量・寿命・停電時の出力で比べると失敗しにくいですよ。

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とはいえ「種類は分かったけど、自分の家に合うのはどれ?」が本音ですよね。
そこは1社の見積もりだけだと判断しづらいので、後半で無料比較の使い方も紹介します。
種類の暗記はしなくて大丈夫。
家庭用の勘どころだけ押さえていきましょう。
蓄電池(二次電池)とは?一次電池との違い
蓄電池とは、電気をためて、必要なときにくり返し使える装置のことです。
乾電池のような使い切りの「一次電池」に対して、充電して何度も使えるので「二次電池」とも呼ばれます。
スマホやノートパソコン、電気自動車の中身も、もとをたどればこの蓄電池なんですよね。
身近なところにもう蓄電池だらけなんですね。
家庭用として注目されている理由は、大きく分けて2つあります。
- 夜間の安い電気をためて昼間に使い、電気代を抑えられる
- 台風や地震で停電したときの非常用電源になる
- 太陽光発電と組み合わせれば、電力の自給自足に近づける
とくに最近は、太陽光のFIT(固定価格買取制度)による買取期間が終わる家庭が増えています。
売電価格が下がったぶん、「売る」より「ためて使う」ほうが得になりやすい流れになってきました。
制度の詳しい中身は資源エネルギー庁の公式サイトで確認できます。
うちも卒FITが近いんですけど、蓄電池って意味あります?
余った電気を捨てずに夜使えるので、卒FIT世帯ほど相性はいいと思います。
充電・放電がどう起きているのかという原理そのものは、こちらの記事で図解しています。
素材で分ける蓄電池の種類と特徴
まずは王道の分け方から。
蓄電池は使う素材(化学反応のしくみ)でグループ分けされます。
現在おもに使われているのは、次の5タイプです。
| 種類 | 主な特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 鉛蓄電池 | 歴史が古く安価。重くて寿命は短め | 自動車・バックアップ電源 |
| ニッケル水素電池 | 過充電に強いが自然放電が大きい | 乾電池・ハイブリッド車 |
| リチウムイオン電池 | 小型で高密度・長寿命。やや高価 | 家庭用蓄電池・EV・スマホ |
| NAS電池 | 大容量・長寿命だが高温運転が必要 | 工場・大規模施設 |
| レドックスフロー電池 | 電解液が長寿命。設備が大きい | 発電所・系統用 |
鉛蓄電池|もっとも歴史が古いタイプ
鉛蓄電池は、負極に鉛、正極に二酸化鉛を使ったもっとも古い歴史を持つ蓄電池です。
安定性が高くて価格も比較的安いので、自動車のバッテリーや非常用電源で今も現役なんですよね。
ただ充放電をくり返すと劣化しやすく、大型で重いのが弱点。
家庭用の据え置き蓄電池の主役からは外れています。
車のバッテリーがこれですよね。
家用にはちょっと重そう。
ニッケル水素電池|乾電池やハイブリッド車でおなじみ
ニッケル水素電池は、エネルギー密度が高めで過充電・過放電に強いのが持ち味です。
充電式の乾電池やハイブリッドカーで広く使われてきました。
一方で自然放電が大きく、使わなくても少しずつ減っていくのが気になるところ。
リチウムイオン電池|家庭用蓄電池の主役
そして家庭用の主役がリチウムイオン電池です。
急速な充放電ができて、小型なのにたくさんためられて、寿命も長い。
いいとこ取りなんですよね。
住宅用の蓄電池でいちばん多く採用されているのは、この安全性・サイズ・寿命のバランスが理由とされています。
NAS電池・レドックスフロー電池|大規模向けの2タイプ
残りの2つは、家庭ではなく工場や発電所などの大規模用です。
NAS電池はナトリウムと硫黄を使い、大容量で長寿命。
ただし約300度の高温を保って動かす必要があります。
レドックスフロー電池は電解液を循環させるしくみで、電解液が半永久的に使えるため長寿命とされています。
このあたりは発電所スケールの話。
自宅の検討では名前だけ知っていれば十分です。
歴史的には、鉛蓄電池、ニカド電池、ニッケル水素電池、そしてリチウムイオン電池の順に開発されてきた。
エネルギー密度の向上を追求した結果、多様な蓄電池が登場した。
国立環境研究所 環境展望台「蓄電池」
つまり「新しいほどエライ」わけではなく、用途ごとに向き不向きがある世界なんですよね。
家庭用ならリチウムイオン一択って思っておけばいいんですね。
リチウムイオン電池の種類|リン酸鉄系・NCA系・三元系
家庭用に多いリチウムイオン蓄電池も、じつは中身でさらに枝分かれします。
正極の素材によって「コバルト系」「三元系」「リン酸鉄系」などに分かれるんです。
このうち安全性とコストのバランスから蓄電池でよく使われるのが、次の3系統とされています。
リチウムって一種類じゃなかったんですね。知らなかった…!
リン酸鉄系(LFP)|熱暴走が起きにくく安全性重視
リン酸鉄系は、正極にリン酸を使ったタイプ。
電池内で発熱しても熱暴走が起こりにくく、安全性が高いのが最大の強みです。
原材料費も安く、電動工具や電気自動車などで使われています。
家庭用でも採用が増えている系統ですね。
NCA系|高エネルギー密度に強い
NCA系は、ニッケル・コバルト・アルミニウムを正極に使ったタイプです。
ニッケル系の弱点だった安全性を補い、高エネルギー密度に優れています。
発熱量が少なく、低温時の放電特性が良いのも特長。
医療機器や電気自動車で使われています。
三元系(NMC)|車載向けに改良されたバランス型
三元系は、ニッケル・マンガン・コバルトを正極に使います。
コバルト系より安全性を高め、車載向けに改良されたバランス型です。
こちらも低温時の放電に強く、医療機器や電動自動車で活躍しています。
同じリチウムでも、安全寄りか高出力寄りかでキャラが違うんです。
家庭用蓄電池の種類|独立型・連系型・EV対応型
素材の話はここまで。
次は家庭用としての使われ方での分け方です。
住宅用の蓄電池は、大きく3タイプに整理できます。
太陽光があるか、車も絡めるか。
ここで自分の枠が決まります。
独立型(定置型)
電力会社の電気をためて使うタイプです。
太陽光とは連携しません。
比較的安く、停電や深夜電力の活用に向いています。
連系型
太陽光発電からも充電できるタイプです。
分電盤を通して家の配線に直接給電します。
停電時も発電が続けば充電でき、災害時の安心感が大きいです。
EV対応型
電気自動車と電気をやり取りできるタイプ。
V2Hと呼ばれるしくみで、車を大きな蓄電池として使えます。
「すでに太陽光がある」なら連系型、「これから車も含めて考える」ならEV対応型。
暮らし方で答えが変わるので、ここはじっくりでいいと思います。
接続方式(単機能・ハイブリッド・トライブリッド)も要チェック
もう一段こまかい話として、太陽光とのつなぎ方でも種類が分かれます。
太陽光と蓄電池でパワコンが別々なのが単機能型、1台にまとめたのがハイブリッド型です。
さらにEV充電までまとめたものはトライブリッド型と呼ばれ、配線がすっきりして変換ロスも減らせます。
あとから後付けするより、最初に方式を決めておくほうが安く済みそう。
全負荷型と特定負荷型の違い
停電したとき、家じゅうで電気が使えるか・一部だけかでも分かれます。
家全体に給電できるのが全負荷型、決めた回路だけ使えるのが特定負荷型です。
全負荷型は便利ですが容量が大きく価格も上がりやすいので、予算と相談ですね。
停電中もエアコン使いたいなら全負荷型ってことか…!
実際の置き場所や工事の流れ、業者選びまで知りたい方はこちらの記事で解説しています。
家庭用蓄電池の選び方|6つのチェックポイント
種類が分かったら、最後は製品選び。
「どれを選べばいいの?」で迷ったら、次の6つで比べると一気に絞り込めます。
- 蓄電容量(どれだけ電気をためられるか)
- 寿命(充放電のサイクル数)
- サイズ(設置スペースに収まるか)
- 太陽光発電と併用できるか
- 停電時に使える出力
- 保証内容とサポート体制
とくに見落としがちなのが寿命(サイクル数)です。
サイクル数が多いほど長持ちするので、長く使いたいなら回数の多い製品を選ぶと安心とされています。
容量だけ見て選びがちですけど、寿命と出力もセットで見ると後悔しにくいです。
サイズも侮れません。
蓄電池は意外と大きく、屋外専用の大型から室内設置のコンパクト型まで幅があります。
事前に設置場所を測っておくと、設置時のトラブルを防げますよ。
保証は一般的に10年が主流ですが、条件や対象範囲はメーカーで差があります。
高い買い物だからこそ、故障時の対応スピードまで見ておきたいところ。
10年保証でも条件はバラバラ。
ここは契約前に必ず確認です。
チェック項目でもっとも見落としがちな寿命(サイクル数)は、種類別の目安をまとめたこちらの記事が参考になります。
みんなの声|蓄電池の種類に関する疑問
実際にみんながどこで迷っているのか、Yahoo!知恵袋の声ものぞいてみました。
「種類が多すぎて怖い」という感覚、すごく分かります。
用途が軽いならポータブル電源、家全体の備えなら据え置き型と、まず目的から決めると迷いが減りますよ。
回答にあるとおり、大規模用はNASやレドックスフローが中心。
家庭用とは土俵が違うので、自宅の備えを考えるならリチウムイオン系で十分だと思います。
「怖い」の正体は、だいたい情報の多さ。
目的を1つ決めると一気に楽になりますよ。
蓄電池の見積もり・相談ができるおすすめサービス3選
種類と選び方が分かっても、最後は「いくらで、どこに頼むか」が壁になります。
蓄電池は設置費込みで金額が大きく動くので、複数社の見積もりを比べるのが鉄則。
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よくある質問
まとめ
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- リチウム電池はリン酸鉄系・NCA系・三元系が蓄電池の中心
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